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マンションの構造(S造 VS RC造)〜RC造編
●RC造の良さ●
RC造とは、鉄筋コンクリート造のことをいいます。鉄筋とコンクリートというタイプの違う2つの材料を併せ用いることで、両方の長所が取り入れられた構造です。コンクリートは、その強度が発揮されるのは、圧縮される力においてです。荷重がかかった場合は、コンクリートが受け持つといってもいいでしょう。ただし、揺れなどが加わった場合に発生するひっぱり力に対しては非常に脆いものです。こうした弱点を鉄筋が補っています。鉄筋は強度も強く、ひっぱりにも耐久力を大きく示します。しかし、火災などの高温には弱いという弱点があるのです。RC造では、2つの部材がそれぞれの弱点を補うことで、その強度を発揮しています。
遮音効率がよく、耐震性、耐火性といった住宅の基本性能にも優れています。コストも比較的おさえることができるため、最近の賃貸マンションの主流ともいえる構造です。
●RC造で起きやすいトラブル●
RC造で大切なことは、第一に養生期間があげられます。コンクリートは、最初はドロドロの液体です。これを型枠に流し込み(これを打設といいます)、時間を置くと固まるという性質です。実はこの養生期間には決まりがあります。コンクリートには、設計段階での配合計画というものがあり、ここでセメントや骨材(砂利や砂のこと)、水の配合割合などが決まります。季節によっては補正値が加わるケースもありますが、このようにして算出されたものを「コンクリート強度」と呼んでいます。これがしっかりしていないマンションは危険ですが、賃貸マンションでそこまで調べるのは困難かもしれません。しかし、知識として身につけておくことは損ではないでしょう。
最近では、「RC造一部S造」といった、ふたつの構造体でできている建物も増えています。建設費を抑えることができるためです。しかし、注意しなくてはならないこともあります。それは、異なるふたつの構造は、別々の揺れかたをするということです。違う揺れかたをすれば、各々がぶつかってしまうので、建物か階段のいずれかが壊れる原因になります。本来はこれを防ぐために、複合構造の場合、お互いに遊びのスペースをつくり、壊れにくい構造にする必要があるのです。この遊びのスペース(接合箇所)をエキスパンション・ジョイント(EXP・J)といいます。揺れによるしわ寄せが、このジョイント部分で吸収されるので、破損を未然に防ぐことができます。
このような複合構造のマンションは、マンションのどこがそうであるか確かめておきましょう。エキスパンション・ジョイントが多い物件は、構造計算上は丈夫ですが、構造が複雑になるので繊細でもあります。機能的な建物配置をしなければ、どんな構造、工法を用いてもだめなのです。予想もしないことが起こる可能性もあるため、チェックするようにしましょう。
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