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      マンションの構造(S造 VS RC造)〜S造編

      ●S造の良さ●



      S造とは、建物の躯体(骨組み)を鉄で構成される構造のことをいいます。この構造では、地震の揺れを「柱」「梁」「ブレス(筋交い)」「床板」で受け、柱から柱脚(柱の根元)、基礎、杭へと伝えます。一般的に外壁に使用される部材は、ALC版(軽量気泡コンクリート版)というもので、水に浮く比重の材料です。

      この構造の工程は、まず基礎を造り、鉄骨の建て方をし、デッキプレートと呼ばれるスチール製の板を溶接で固定します。そこにコンクリートを打設して外壁を貼りこんでいきます。鉄骨が建ち、床のコンクリートを各階同時に打設することで各フロアーの工事を同時におこなうことができるので、工程を短縮することができ、コストパフォーマンスにも優れています。軽量かつじん性に富んでいるので、主に高層住宅に用いられています。

      木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べると、単位重量が軽いので、長い梁に利用できるのも特徴です。また、柱のスパンが広く、柱の本数も少なくて済みます。





        ●S造で起きやすいトラブル●



        この構造を用いたマンションで確認しておきたいポイントは、部材の長さです。細長いものを両端から押すと、ある力に到達したとき、弓なりに曲がってしまう現象が起きます。これを座屈といいます。一般に、鉄骨造の場合、建物の荷重を軽く目的で、部材自体は細長く、なかは空洞です。こうした状況で、どのような造りが安全なのかを考えることが正しい選択といえるでしょう。

        マンションの間取りを見たとき、レイアウトに目線がいきがちですが、大切なのはスパン(支点間距離)と部材です。梁の寸法が細長く、ワイドスパンにしているならば、この構造は選ぶべきではないでしょう。もし、広い空間を実現したいのであれば、軽量鉄骨造ではなく、重量鉄骨造でできた物件を選ぶようにしたいですね。柱や梁といった構造体が大きく、強度もあるので大空間の再現に適しています。

        S造には、音と振動が伝わりやすいという難点もあります。また、鉄は熱に弱いので、対火被覆処理がなされているかも確認しておかなくてはなりません。古い物件では、アスベストの混入されたロックウールが使用されている可能性もあるので、チェックするようにしましょう。




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